なぜ、今この話をしたのか?それには2つの理由があります。
1つ目の理由は、日本に蔓延する「イノベーションの嘘」を暴くためです。
日本ではよく、「アメリカを見習って企業同士の激しい競争をすれば、
イノベーションが起きる」といった嘘がはびこっています。
例えば、小泉進次郎氏が自民党総裁選の際、
こんなことを言っていたのを覚えているでしょうか?
「この30年間、日本から世界で勝負する企業が出ないのも、既存企業が既得権益を守るため、新規参入を阻もうとしているから。この現状を打破するには、聖域なき改革が不可欠です。その象徴がライドシェアです。」と…
しかし、先ほど紹介したように、アメリカでこれほど数多くの技術革新が起きたのは、「政府」という存在があったから。
つまり、政府による資金提供、言い換えれば「国家予算」に目を向ければ、小泉氏の言っていることは「嘘」ということが、わかってしまうのです。
そして2つ目の理由は、今も世界中で、政府に資金提供をされた企業が伸び続けているからです。
あなたは、あのファイザーと並ぶ世界的な製薬会社「モデルナ社」が、コロナ禍より前は全くの無名な会社だったことをご存知でしょうか?
年商は約80億円。日本の大手製薬会社「エーザイ」(6400億円)の、約80分の1です。
しかも2010年の創業以来、9年連続で業績は赤字…
市販の薬も一個も売っておらず、製品販売による売り上げは0でした…
しかしなぜ、2020年になって急激に有名になり、
世界中のワクチン接種を請け負うような、“世界的企業”になることができたのでしょうか?
それは、アメリカ政府が資金提供をしたからでした。その額なんと、520億円…
だからこそモデルナは、これほどまでに急激に成長し、株価も急上昇していったのでした。
そして、変化は日本でも起きています。
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