「あなたは鎌倉武士のようだ」
これは江戸時代のサムライにとって、勇敢さを讃える最高の褒め言葉とされていました。
鎌倉時代は後世の日本人に圧倒的な影響を与えており、まさに「お手本となる時代」だったのです。
ですが正直に言って、史料が豊富に残されている近現代史とは違って、今から数百年前の鎌倉時代はその数が圧倒的に少ないと言われています。ただでさえ文献や証拠が少ないため、間違った歴史観という「毒」の注入が容易にしやすく、まさに嘘の宝庫となってしまっているのです。その結果、今の日本人には正しい歴史が伝わってこないばかりか、むしろ彼らが垂れ流す間違った歴史が「真実」であるかのように錯覚してしまったのです。
「日本にない物は何もない。ただ1つないものがある。それは日本だ…」
英国の陶芸家バーナード・リーチは戦後の日本にやってきてこう述べました。
「日本人としてのアイデンティティ」を当たり前のように持っていた戦前と比べて、戦後の日本人は、それすらも失っているという意味の言葉です。戦後の日本人は、自国の歴史についてほとんど教えられず、祖先の功績についてほとんど触れられず、知らないうちに自らのルーツを見失ってしまっているのではないでしょうか?
ですからそうならないためにも、日本人の履歴書とも言える歴史を取り戻し、日本人としての誇りを取り戻し、世の中に日本人の為の歴史を広めていく必要があると思い、今回こちらの講座を制作しました。
この講座にて、これらの内容をお伝えすることができるのは、講座を担当する富岡幸一郎先生(関東学院大学教授)と柴山桂太先生(京都大学大学院准教授)が、「知のエキスパート」であるというだけでなく、 日本唯一と言っていい保守思想誌『表現者クライテリオン』の編集員として、日本を豊かにするために、日本人の思想を豊かにしていくために、長年、言論活動を行なっているからです。
今回ご案内している講座では、現役の大学の先生が「鎌倉時代の歴史」の中でも現代の日本人が知るべき内容をピックアップし、そのエッセンスを1時間にまとめてくれているため、たとえ前提知識がなかったとしても、歴史の表面的な理解だけでなく、その本質まで理解することができ、今までの人生では触れることが無かった深い教養を身に付けることができるでしょう。